予防中心主義 | Prevention-oriented Principle
予防が大切な理由
“あなたにとって歯は大切でしょうか?”
当然!歯は大切です。
とほぼ100%の人が答えるでしょう。
ではなぜ?
食べるため? 話すため? 見た目のため?
そう!その通り!
食事と会話は、人生を楽しむためにとても大切です。
口の健康の基本は、
「よく噛めて、快適で、美しい」こと
そのために「歯」は大切なのです。
具体的には、
・噛むときに避けるところがない
・噛みにくいと感じない
・スムースに口を大きく開け閉めできる
・口の中に痛みを感じるところがない
・しみない
・食べたものが歯と歯の間につまらない
・歯ぐきから出血しない
・口臭が気にならない
・舌触りがスムース
・歯の表面がツルツルしている
・歯の色や形・歯並びが気にならない、などなど、
そして、自分の歯の将来に不安がないこと。
多くの人はこれらの問題をクリアしていると思っています。
あなたもそうかも知れません。
しかし、実際には多くの人が自分では気が付いていない異常(問題)を持っています。
その異常(問題)は、今もそしてこれからも歯を歯ぐきを蝕んでいると考えられます。
このことは、多くの人が歯に痛みなどの異常を感じてから歯科医院を受診している状況からも推測できます。
そして多くの人は、人生の後半に多くの歯を失なっています。
口の中には異常があっても不快に感じないことがとても多くあります。
歯ぐきに炎症があっても、虫歯で歯が溶けていても通常まったく痛くありません。
また歯の表面が細菌の巣になっていても、ほとんどの人は気付いていません。
歯の表面や歯周ポケットの中で細菌が培養されていても気が付いていないのです。
さらに、多くの人は、ときどき虫歯ができるくらいは普通であると思っています。
詰めたものがはずれることもよくあることで、それほど問題だと思っていません。
歯を磨いて少しくらい出血してもそれほど危機感を持ちません。
でも、なぜか「自分の歯は生涯失われることはないだろう」と漠然と思っているものなのです。
なぜなら、今痛くないから…
“あなたはどうですか?”
予防の第一歩は、正しく自分の口の状態を知ることから始まります。
それには歯科医による詳しい検査・分析が必要です。
自分の口の中はどうなっているのか?何が起こっているのか?を正しく知ることで正しい判断や価値観を身に着けましょう。
勇気をもってしっかり自分と向き合うことです。私たちはデンタルドックを通してその第一歩の手助けをしています。
近年、多くの疾病の原因が科学的に証明されてくる中で、歯科に係わらずいろいろな疾病についても予防が可能になってきています。
それに伴って、医療全体も治療から予防へという方向へシフトしています。
大切な歯が失われる主な原因が、虫歯と歯周病であることは、既に証明されています。
歳を取ること、いわゆる老化によって失われるのではないのです。
虫歯と歯周病をしっかり予防できれば、不快な治療を受けることも、歯を失うこともないのです。
予防に成功すれば、なんと素晴らしい将来が保障されることでしょうか。
今からでもまったく遅くはありません。例え既に多くの歯が失われているとしてもです。
歯を残すことに失敗したとしても、失った歯は戻りませんが口の健康を取り戻すことはできます。
さあ、勇気をもって本当の自分のお口に向き合ってみませんか?
デンタルドックについて
一歩も二歩も踏み込んだ予防を提供
歯の治療を繰り返されている方、過去の治療が心配な方、自分の歯を生涯守っていきたい方に向けて、船曳歯科クリニックでは一歩も二歩も踏み込んだ予防を提供しています。
虫歯治療を例にとると、現在日本で行われている一般的な虫歯治療では、虫歯を削って(取り除いて)詰める(修復する)と虫歯が治るとされています。みなさんも当然のようにそう思われておられるでしょうし、歯科医自身もそう思っているかもしれません。
しかしここで落ち着いて考えてみてください。そもそも虫歯というのは“歯が溶ける病気”です。ですので、その意味では“歯が溶けないようになること”が“虫歯が治る”ということなのです。しかし実際の治療では、たとえきれいに修復されたとしても歯が溶けた原因に目を向けられることがなければ、歯は溶けつづけることになるでしょう。歯科医が日々おこなっている治療の多くが以前に治療されていた部分の再治療であることからも歯が溶けること(虫歯)が止まっていないことが推測できます。古典的な修復治療中心の考え方の中では、虫歯や歯周病の原因を突き止めて無くすようなことはされず、治療が繰り返されます。
そうではなく、将来を見すえた予防の概念(考え方)が歯科治療の中心になるべきなのです。いままで歯科医療は修繕することを繰り返してきましたが、本来歯科医療とは歯を守るために行われるべきなのです。
船曳歯科クリニックの予防歯科は、よくありがちな「歯磨き指導」や「歯のクリーニング」という形での、なかば治療の付け足し的な予防歯科ではありません。
船曳歯科クリニックでは、デンタルドックを通して多くのデータを収集し、日々の生活の中での習慣や口の健康に対する考え方などを聞き取ります。そのための十分な時間を確保しています。得られた客観的なデータと生活の中の習慣などを照らし合わせ現状を分析し、原因の解明と包括的な解決法(治療計画)をご提案しています。
食事と会話は、人生を楽しむための大切な活動です。
人が生きていく上で一番基本的な、そして最後まで失われたくない人間のいとなみです。
予防に成功すれば、口のその大きな機能の維持が担保されます。
歯を含め、口の健康は、豊かな人生をおくる上でなくてはならないものです。
予防の3段階
医学や健康の分野での「予防」とは、病気にならないように予め防ぐことですが、予防医学では予防を次の3段階に分けて考えます。
一次予防:疾病の発生を未然に防ぐ行為。これは健康増進と特異的予防に分かれます。健康増進には生活習慣の改善(生活環境改善、適切な食生活、運動・活動の励行、適正飲酒、禁煙、ストレス解消、介護予防など)、特異的予防には予防接種、事故防止、職業病対策、公害防止対策などがそれにあたります。
二次予防:重症化すると治療が困難または大きなコストのかかる疾患を早期に発見・処置する行為。早期発見と早期治療に分かれます。早期発見には健康診断(スクリーニング)、人間ドック、早期治療には臨床的治療がこれにあたります。
三次予防:重症化した疾患から社会復帰するための行為。機能低下防止、治療、リハビリテーションがこれに含まれます。具体的には適切な治療、傷病進行阻止、理学療法、作業療法、機能回復訓練、言語聴覚療法、視能訓練、介護予防、職業訓練、適正配置などがあげられます。これは一般的な「予防」の認識とは一致しない概念かもしれません。
一般的に「予防歯科」は、この中での一次予防として考えられています。いっぽう二次予防、三次予防については、歯科においては「治療」と考えられています。
歯科においての予防とは、まずは歯科の2大疾患である虫歯と歯周病を防ぐことですが、この2つの病気に共通することはどちらも原因が細菌であることです。そのため歯の表面に付着した細菌の数を減らすことが、この2つの病気を予防することになります。毎日フロスと歯ブラシでするプラークコントロールはこのためにしています。プラークコントロールの目的は、食べカスを取るのではなく、歯にヌルヌル付着しているプラーク(細菌)を減らすためです。生涯これらの病気を予防していくには、人生の早い段階に歯の手入れの正しい方法を歯科医や歯科衛生士から徹底的に教わる機会が大切で、それがうまくいっているかを継続的に専門家(歯科医や歯科衛生士)にチェックしてもらうことが必要です。
予防と治療の間(はざま)
予防は治療でもある
虫歯治療を例に考えてみましょう。虫歯は歯が溶ける病気です。←この認識がすごく大事です。虫歯は病気だと思われていない風潮がありますが、虫歯は病気です。歯が溶けるためには必ず原因があります。
「虫歯が治る」とはどういうことでしょうか?一般的に虫歯治療とは、歯が溶けている部分を削り取って、なくなった部分を人工物で修復することだと思われています。このように虫歯を削って取り除き、その穴を詰めて塞げばその歯にあった虫歯は治ったことになるでしょう。これは間違いではありません。
しかし、虫歯は「歯が溶ける病気」です。その意味では、「歯が溶けなくなること」が虫歯が治るということになります。
削って詰めれば歯が溶けなくなるでしょうか?答えはNO!です。歯が溶けた原因は解決されていないからです。
これから歯が溶けないように、その原因をなくしていくこと。それはまさに「予防」といわれていることですが、その意味では「予防」は「治療」でもあるのです。
日本では虫歯が繰り返されることが多いですが、それはこの「予防」の部分が弱い、あるいは欠如しているからだと思われます。虫歯は削って詰めれば治ると思われているからです。
虫歯の原因をなくすためには、患者さんの生活習慣の改善、行動変容が必要になってきます。がんばって歯医者に通うだけ(歯医者に任せるだけ)では達成できない分野になりますので、私たちは患者さんごとの生活習慣の聞き取り、虫歯の原因の発見、シュガーコントロールなど必要な生活習慣の改善、効果的な歯のお手入れの方法の指導など、全力でサポートしています。
治療は予防でもある
逆に虫歯で開いた穴や、治療跡(修復物)と歯との間に隙間があれば、そこは虫歯菌の巣になっているでしょう。歯ブラシやフロスがまず届かないからです。しかもその部分は、現在まさに虫歯が進行している場所か、過去に歯が溶けた場所なので、そもそも虫歯の(歯が溶ける)リスクが高い場所のはずです。そのような掃除できない場所を歯ブラシやフロスを使えば掃除できるように「治療」することは、「予防」に直結するのです。
敵は細菌ですので、その細菌の進入を完全に防がなくてはなりません。その治療には高い精度が求められます。
予防と治療は区別できない
このようにあらゆる歯の「治療」は「予防」につながっていますし、「予防」は「治療」の一部となっています。ですので「予防」と「治療」には明確な区別はない。あるいはできないのです。
達成すべきことは、口の中から病気をなくし、再び病気にならないようにすることです。そのために歯1本1本に目を向けるのではなく、口全体の健康に目を向け、「予防」「治療」と区別せずに、科学的に効果のある方法で計画し進めることで達成できるでしょう。
虫歯を例にしましたが、歯周病に対する取り組みも基本的には同じです。
デンタルドックでご自分の歯を口を知ることからはじめましょう!
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